書評:代表竹内

ROEって何かわかりますか?

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経営者、投資家なら知っておきたい様々な「財務指標」。
自己資本比率、流動比率、などの財務指標を少し知っていても
NPV,FCF、WACCって何?という方も多い。
この本では、こういったファイナンス分野の指標解説までわかりやすい1冊でした。

竹内的5段階評価 ★★★★★ 5

仕事をしていてよく思うのが、PL(損益計算書)をある程度理解している経営者は多い。

がしかし、BS(貸借対照表)や、CF計算書の理解となると、順に落ちていく。

利益率はわかっても、回転率や安全性までは中々理解しづらいと言われます。

同書ではそういった基本的な経営分析を分かりやすく解説しています。

がしかし、少しくらいは簿記知識がある方が理解しやすのかな?とも思います。

 

【同書のチェックポイント】

◆貸借対照表は「時点」、損益計算書は「期間」

◆経営者の能力は、営業利益を見れば一発で分かります

◆当期純利益だけが株主に帰属し、その金額によって配当が決まり、株価にも大きな影響を及ぼすことが多い

◆自己資本比率=(純資産ー新株予約権ー非支配株主持分)÷資産

◆企業は「流動負債」が返済できなくなったとき倒産する

◆一秒だけ財務諸表を見るとすれば、流動負債よりも流動資産が多いかどうかをチェック

◆利益剰余金のマイナスが大きくなり、純資産合計もマイナスになった状態を「債務超過」

◆自社株買いをすると株主資本のマイナス項目として計上され、純資産の合計が減る

◆議決権が50%を切っていても実質的に支配していると見なされる先は連結

◆ROEを見れば「その企業が自分たちが企業に預けているお金で、利益をどれだけ効率よく稼いでくれている」と考える

◆自社株買いを行いますとROEは高まりますが、純資産が減るわけですから自己資本比率は下がります

◆ROEを短期的に高める別の方法は、コストカットをすること
短期的なROEばかりを追求している会社は危ない

◆ROAを高めることによってROEを高める

◆「銀行から借りたお金」より「株主から預かったお金」のほうがコストが高い

◆トヨタはあえて有利子負債を調達して、貸借対照表の両サイドを膨らませることで、純資産の割合=自己資本比率 を抑え、WACCを下げている

◆最優先すべきなのは、短期的に倒産する懸念がないかどうか

◆企業規模が小さいほど、手元流動性が多く必要なのは資金を調達できるスピードが遅い

◆借金してでも手元流動性を高めておいてください

◆「有利子負債」の金額も必ず調べる
DEレシオ=有利子負債÷自己資本 1倍未満

◆受取手形及び売掛金ー支払い手形及び買掛金で資金負担を調べる

◆売上が減っているのに、「棚卸資産」が増えているときは要注意

(中略)また、同様に「売掛金」や「受取手形」の残高の売上高に対する比率が上がっている場合にも注意が必要

◆売上高の伸びを見るときは、あわせて「在庫(棚卸資産)」の伸びもチェック

◆売上高の伸び率は資産の伸び率と比較することも重要

◆資産回転率の高い会社は効率性はよいのですが、安全性の面で問題が生じる

◆売れ行き不振で在庫が大量に積み上がっているのに、損益計算書上では利益が出ている、といったことが起こりうる

◆販管費というものは、放っておくとどんどん膨らんでしまう

◆付加価値の20%くらいの営業利益が出ているかどうか

◆在庫を増やせば増やすほど営業キャッシュフローは悪化する

◆キャッシュフローマージンが7%以上あれば合格、10%以上あれば優良企業

◆投資キャッシュフローは通常マイナスになるプラスの際は要注意で、資金繰りに困って設備などを大量に売却している恐れ

◆財務キャッシュフローは、基本的にマイナスになるほうが健全

◆「設備や機械といった資産の目減り分」以上の設備投資をしているかどう

◆フリーキャッシュフローは、真の企業の実力値

◆営業CFのプラスで投資CFと財務CFのマイナスをまかなっているのがバランスのよいキャッシュフロー計算書

◆会社の値段=将来のキャッシュフローの現在価値ーネット有利子負債
EBITDA 営業利益に減価償却を足し戻したもの
会社の値段=(EBITDA××倍)-ネット有利子負債

EVA=税引き後営業利益-総資本調達コスト
営業利益-「資産×WACC」

 ▼合わせて読む

・PERって何かわかりますか?

・書評:決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

・書評:財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方

・【書評】経営は会計力と論理的思考力だと思わされる書籍。

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【その他】雑誌・ブログ等に記事多数寄稿。


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