書評:代表竹内

PERって何かわかりますか?

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経営者、投資家なら知っておきたい様々な「財務指標」。
自己資本比率、流動比率、などの財務指標を少し知っていても
ファイナンス分野のPER、ROE、EPS、配当性向って何?という方も多い。
この本では、指標解説と、水準、そして実際の企業事例まで満載でした。

竹内的5段階評価 ★★★★★ 5

経営者と株主は、必然的に同じものを見て判断します。それが、「財務指標」であったり同書で解説されている「投資指標」です。

つまり、両方とも、同じ思考を持っている、という事です。

同書では、抑えておきたいこととして5つのポイントを示しています。

指標の定義を確認する
指標の基準を持つ
指標を定点観測する
指標と指標を関連づける
指標をもとに仮説を立てる

これらを俯瞰的に出来るようになることは、投資目線ではありますが、経営力向上にもつなげることが可能であると思います。

同書でもありますが、「投資家が見るべきなのは企業の「安全性」であり、次に「収益性」と「将来性」を見る」事は経営でも同じです。

また、投資に関わるなら、という事で、以下を推奨されていますが、参考にしたい方も多いかと思います。

リスクのとれる余裕資金(攻めるお金)で、経営が安定している優良企業の株を、市場全体の地合い(相場)が下げているときに買い、個人投資家の最大の武器である時間を活かし長期保有する。そして、年3%前後の配当利回りも継続的に得ていく

ダウ平均は約40年前のなんと20倍以上にもなっているのです。かたや日経平均は、約40年前の2倍ちょっとしか上がっていません

ということのようで、実際数値化されるとより現実味を帯びてきますね。

  • 過度に下がったときこそが、実は、個人投資家が株を買うチャンス
  • 5年に一度、少なくとも10年に一度は買い時がくる
  • アメリカで貯蓄率が下がるのは景気がいい証拠
  • 中国経済の最大のリスクは、不動産バブルの崩壊
  • リーマンショックは100年に一度の買い時だった

といった点も参考にしたい所です。

 

【同書のチェックポイント】

◆PERは定義としては、一株当たりの当期純利益に対して株価がいま何倍かを表す指標

◆私は、PERについては20倍を基準にしていて、20倍以下なら株価は割安、20倍を越えると少し高いかなという基準を持っています

◆資産の3分の1を株や投資信託などに投資し、3分の1は現金で持ち、残りの3分の1を実物資産である不動産

◆日本人はお金を使わないのではなく、使う量を増やすほど収入が増えていない

◆「設備投資」と「機械受注」で将来の景気が見える

◆世界が注目する「日銀短観」と「景気動向指数」

◆M3というのは、現金通貨と銀行の預金残高を合計したもので、市中にあるお金の総量を表します。このM3も増え続けています

◆アメリカの雇用統計は毎月、第1週の金曜日朝8時30分に発表されますが、世界の市場関係者が注目しています

◆アメリカが脱金融緩和で金利を上げると、リスクの高い新興国で資産運用をするよりも、リスクの低いアメリカで資産運用をするインセンティブが高まります。その結果、新興国の国債などの債券が売られたりする可能性が高い

◆いま怖いのは「官製相場」

日銀はETFをいつまでも買い進めるわけにはいきません。そして、いつか必ず保有するETFを売るときがやって来ます

◆株主にとって一番大事なのは、親会社株主に帰属する当期純利益です

◆経営危機時には「手元流動性」を真っ先にチェック
手元流動性=現預金+有価証券÷月商
安全基準値は大企業で1ヶ月分、中規模企業で12 15 中小企業で17

◆売上高が伸びてないということは、お客様に喜んでもらえていない、社会への貢献度や社会の中での存在感が下がっている

◆ ROEを高める方法には

当期純利益を大きくする
自己資本を小さくする
→自社株買いをやり過ぎると純資産が減少して自社の安全性が損なわれる

◆ROAが高い企業ほど資産を効率よく使って利益を稼いでいる

◆指標以外に経営者を見ておくことも大事

◆忘れられている企業が狙い目
◆シャープレシオは大きいほど好実績。プラスであることが大前提
◆リスクメジャーで投資信託のリスクの大きさを確認

 ▼合わせて読む

・ROEって何かわかりますか?

・日本に新しく出現した新階層とは?

・書評:決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

・書評:財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方

・【書評】経営は会計力と論理的思考力だと思わされる書籍。

 

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