書評:代表竹内

日本に新しく出現した新階層とは?

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日本で自分を「貧困」と感じる人もいれば、「幸福」と感じる人もいる。
また、それを「自己責任」と捉える人もいれば、そうでない人もいる。
新しく日本に誕生した「新階級」とは何か?
非常に考えさせられた1冊です。

竹内的5段階評価 ★★★★★ 5

同書は、日本において、階層によって、「格差」への意識や、それを「自己責任」と捉えるかどうかなど、

差がある事を証明し、さらに新階層についてフォーカスをあてている。

同書はそれをこう定義している。

900万人を超える、非正規労働者から成る階級以下の階層(アンダークラス)が誕生。男性は人口の3割が貧困から家庭を持つことができず、またひとり親世帯(約9割が母子世帯)に限った貧困率は50・8%にも達しています。日本にはすでに、膨大な貧困層が形成されているのです。

とあるがこれは現実的に起こっている、非正規雇用問題であり、極めて長期化するとまずい問題を引き起こすと改めて感じました。
 同書にも指摘があるが、そもそも
かつて日本には、「一億総中流」といわれた時代がありました。高度成長の恩恵で、日本は国民のほとんどが豊かな暮らしを送る格差の小さい社会だとみなされていました。しかし、それも今や昔。
時代は変わったという事でもあり、どういった事を今後考えていくべきかについて非常に考えさせられた1冊です。
同書で施策として挙げられている、「ベーシックインカム」については、効果がない無策かと思っている点もあったのですが、同書を読み、良い政策かもしれないと共感を持てました。

【同書のチェックポイント】

◆75年には職業や学歴、収入といった現実の階層的位置を示す要因が、階層帰属意識に対してごく弱く影響力しか与えていなかった。ところが85年になると、収入の影響力が明らかに増大し、さらに95年になると職業と学歴の影響力も増大して、階層帰属意識が現実の階層序列と明確に対応するようになった

◆自己責任論にもとづく格差容認論、つまり「個人の選択や努力」によって生じる格差を容認する傾向は、たしかに広かっている

◆個人年収と世帯年収のいずれをみても、正規労働者の収入は増加している

◆非正規労働者は「階級以下」の存在、つまり「アンダークラス」
アンダークラスは所得水準、生活水準が極端に低く、一般的な意味での家族を形成、維持することからも排除され、多くの不満をもつ、現代社会の最下層階級

◆構想と実行の分離
それぞれの階級は、構想と実行という二種類の労働に対して、異なる位置にある。

◆彼女たちの人生の多くは、本人の所属階級、配偶関係、夫の所属階級というわずかな要因によって決定されているのである

◆格差は、政治的な争点でもある。

◆自己責任論はアンダークラスにもある程度まで浸透しているといっていい。むしろここでは、パート主婦が自己責任論を強く否定してうることが注目される。

◆格差が拡大し、貧困層が増えているという現実を、いちばん肌で感じ、問題だと考えているのはアンダークラスであり、次いでパート主婦である。

◆自己責任論をもっとも強く支持するのは資本家階級であり、次いで旧中間階級

◆「排外主義」「軍備重視」を支持する人々は、格差拡大の事実を認めず所得再分配に反対する傾向が強い

◆格差縮小には、さまざまな手段が考えられる。(中略)これらの方法は、①賃金格差の縮小、②所得の再分配、③所得格差を生む原因の解消

 

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