書評:代表竹内

マーケティング4.0とは要するに何?

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マーケティング3と4の違いが良くわからないと
言われる方が時々おられます。
 実は違ってはいないのです。進化したといった方が正しいかなと思います。
ます、3.0での基本的な「人間中心」という点までは同じです。
では一体何が違うのでしょうか?
これは「誰に」対しての戦略で、「人間中心」の価値を、「どのように」伝えるものなのでしょうか?

竹内的5段階評価 ★★★★★ 5

 マーケティング4.0とは、人間中心のマーケティング3.0の価値を、誰にどうやって伝えていくかを書いている書籍です。
 同書では、女性・ネティズン・若者の3つを対象として、ゲーミフィケーションや、ビッグデータ分析、オムニチャネル、ショールーミングなどの比較的新しい概念や手法に対しての対応方法をかんがえやすくしている本です。
 スマートフォン時代の究極法則と書いてあるように私たちが
情報収集をスマホを活用するようになったことが大きく影響をしています。
 そういった時代で、どのように「推奨」をもらえるようなマーケティング戦略を
構築することが企業にとって大事になってきているという事です。
 例えば単なる企業のCSR活動によるメセナ活動を行っていたとしても
それを効果的にどのように周囲に価値あるものとして伝えられるのか?という事が
重要であるということです。
 マーケティング戦略を検討する際のバイブルとなる1冊です。
【同書のチェックポイント】

●ハイテクの世界では、人々はハイタッチ(人間的な触れ合い)を強く求める。社会的になればなるほど自分だけのためにつくられたものをほしがる。ビッグデータ分析に支えられて、製品はよりパーソナライズされ、サービスはよりパーソナルになる。
●マーケターの役割は、認知(awareness)から最終的に推奨(advocacy)に至るまでカスタマージャーニーの間中、顧客の道案内をする
●ビジネスそのものも包摂の方向にむかっている
かつては「金持ち専用」であった製品やサービスが今では世界中のマスマーケットで買えるのだ
この包摂性のおかげで企業はかつてなら参入しなかったはずの産業に参入できるようになっている
●マーケターは横のつながりを重視する包摂的、社会的なビジネス環境への移行を受け入れる必要がある
●オンラインの世界とオフラインの世界は、ゆくゆくは共存し、融合するだろう
●人間の注意力の平均持続時間は、2000年には12秒だったが2013年には8秒に低下していた
●マーケターは、推奨を得る可能性を高めるために、若者と女性、ネティズンに力を集中するべきだ
●アーリーアダプター、トレンドセッター、ゲームチェンジャー、はすべて、若者はマインドシェアを獲得するためのカギであるという結論につながる
●インフォメーションコレクター、ホリスティックショッパー、ハウスホールドマネジャーである女性は、デジタル経済において市場シェアを獲得するためのカギ
●ネティズンのコミュニティは相互にメリットとなるような感情的つながりにもとづいて幾何級数的に増大するので、ブランドのハートシェア増大を拡大するカギとなる
●ネティズンはソーシャルコネクターであり、仲間と次々とつながり、カンバセーションをやり取りし、コミュニケーションをとる
●マーケティング40では、マシンツーマシンの摂属性と人工知能AIを利用してマーケティングの生産性を向上させ、同時に人間と人間の触れ合いを利用して顧客エンゲージメントを強化しようとする
●セグメンテーションとターゲティングから、顧客コミュニティの承認へ
●ブランドポジショニングと差別化から、ブランドの個性や規範の明確化へ
●カスタマージャーニーは、認知(aware)、訴求(appeal)、調査(ask)、行動(act)、推奨(advocacy)の5Aと修正されるべきである

●マーケターは3つの主な影響源、自身(own)、他者(others)の影響、外的(outer)影響を利用するとよい

●四つの主な産業類型
パターン1:ドアノブ型
パターン2:金魚型
パターン3:トランペット型
パターン4:漏斗型
●理想的なパターン 蝶ネクタイ型

●PAR(購買行動率)=購買行動をとる人の数÷認知している人の数
BAR(ブランド推奨率)=自発的に推奨する人の数÷認知している人の数

●人間中心のマーケティングのプロセスは、顧客の心の奥底にある不安や欲求を明らかにすることによってスタートする

●ソーシャルリスニングやネトノグラフィーや共感的リサーチによって顧客の潜在的な不安や欲求を明らかにする

●ブランドは、見た目が魅力的で、知的に説得力があり、社交性豊かで、感情的訴求力があり、同時に強力なパーソナビリティと道徳性を示さなければならない

●ますます多くのマーケターが広告からコンテンツマーケティングに移行しており、マインドセット・シフトが求められている。マーケターは、価値提案メッセージを伝える代わりに顧客にとって有用で価値があるコンテンツを配信しなければならない

●オムニチャネルマーケティングとは、さまざまなチャネルを統合して、シームレスで一貫性のある顧客経験を生み出す手法

●ビーコン、NFC、RFIDなどのセンサー技術は店舗にウエブルーミングを持ち込むことでこの問題に対する解決策を提供してくれる

●マーケターは「ショールーミング」の技法を使ってオフラインショッピングの魅力的な利点をオンラインチャネルに持ち込むことができる

●モバイル・アプリでデジタル経験を高める
第一段階:ユースケースを決定する
第二段階:主な機能とユーザー・インターフェースをデザインする
第三段階:バックエンドの統合を確立する

●ソーシャルCRMでソリューションを提供する
ステップ1:察知・対応能力を築く
ステップ2:ソーシャルCRM担当スタッフを育成し、権限を与える
ステップ3:コミュニティの関与を利用する

●ゲーミフィケーションで望ましい行動を促進する
ステップ1:促したい行動を決める
ステップ2:顧客の登録方法と階層化方法を決める
ステップ3:表彰と見返りを決める

 ▼合わせて読む

「【書評】コトラー マーケティングの未来と日本」

「「マーケティング」を読んで要点をまとめてみました。」

「書評:ハイパワー・マーケティング」

「スモールビジネスを発展させたい社長は必読」

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WSA代表竹内慎也の著書一覧

代表竹内慎也の書籍一覧です。

【一般書籍】
評価される人のすごい習慣

2017年11月30日発売

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【 著書紹介 】非エリートの思考法



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【電子書籍】

仕事の本質


20代から30代にかけて仕事で経験することを、物語で紹介。このストーリーは、大学時代に遊び呆け、就職活動に失敗し、落ちこぼれ営業マンから、懸命な努力をし、トップ営業マンになり、その後、会社で最優秀マネジャーを獲得し 、最年少役員として名が挙がることになった、30代男性をモチーフとした物語です。
自然と営業マンとして必要なマインド、スキル、そしてマネジメントを行う上での原理原則から、今後10年間で必ず問われる、部下との接し方のポイントを学べるようにしたストーリー仕立ての書。



【その他】雑誌・ブログ等に記事多数寄稿。


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