書評:代表竹内

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」

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アマゾンの今後の戦略を知ることは
想像以上に世の中のかなりの部分を俯瞰できそうな気がしていました。
そこで同書を読みましたら、本当「想像以上」でした。
宅配業者、AI、アジア最大のアリババ…
非常に驚異的なビジネスです

竹内的5段階評価 ★★★★★ 5

アマゾンの成長によりいろんな世の中の変化が起こっています。
同書では今後のアマゾンの戦略とこれまでの成功要因が書かれています。
一例をあげると
「フリーキャッシュフローの極大化」
「イノベーションへの情熱」
「コストリーダーシップと差別化戦略を両立」
「ユーザーエクスペリエンスを最優先」
「規模の経済、範囲の経済、速度の経済が三位一体となりシナジーを生み出している」
「視野・視点・視座のフレームワーク」
このあたりは戦略構築の定石を応用しています。
また日本企業のうまくいっていない要因を
「日本のバブル崩壊後の長期低迷の主因は、課題設定能力不足にある」
と定義している点は我々の能力と意識不足を痛感するポイントでもありました。
面白かったのが、アリババとの比較です。
今後はアリババ社の成長拡大がさらにアマゾンと熾烈な競争を繰り広げられてくるだろうと思います。
そうなったときにまた新しい未来が開かれているのでしょう。

【同書のチェックポイント】

■宅配危機の構造 取扱量の急増、過重労働、料金の引き上げ
■五事とは「道」「天」「地」「将」「法」のこと。
■アマゾンの戦略ピラミッド 地球上で最も顧客第一主義の会社
■ベゾスは「長期におけるフリーキャッシュフローの極大化」が目標であると再三語っています。
■ベゾスの場合、常々3つのバリューを口にしてきました。「顧客第一主義」「超長期思考」「イノベーションへの情熱」です。
■ユーザー・エクスペリエンスこそが最優先される
■コストリーダーシップ戦略と差別化戦略を両立
■規模の経済、範囲の経済、速度の経済が三位一体となりシナジーを生み出している
■コストが安く、クラウドコンピューティングの世界における競争優位性も高いAWSを使うという流れがどんどん加速している
■この規模の企業の創業者兼経営者に共通しているのは、やはり徹底的に「やりきる」ところ。その徹底ぶりは、人間性が欠落しているのではないかと言いたくなるほどです。
■「手分けする」以外にも「合理化する」「工程自体を細かく分ける」など同期化にはいくつかの手段があります。
■たとえば大ロット・月次サイクルを小ロット・週次サイクルに転換する、あるいは全社的にPDCAを月次から週次にする。こうするとあらゆるリードタイムが短縮され、在庫をはじめあらゆるバッファが低減する。
■5ファクターメソッドの本質「視点・視野・視座」のフレームワーク
■アマゾンの本質は「ビッグデータ企業」
■ビッグデータ×AIは「マスカスタマイゼーション」に向かう
■AWS「利益が減れば競合も減る」という強烈な発想
■データを分析することが顧客を知ることだと考えていることが、アマゾンのビッグデータ戦略の要諦なのです。
■AWSはすでに宇宙データを収益化している
■AIとはもはや「異星人的知能」を獲得すること
■AI時代には「未来を創る力」が最も重要
■「ここでやらないとどうなるのか」というシンプルポイントについて論理的かつ感情的に「ここでやらないと取り返しが不可能な致命的な結果になってしまう」ということを、意識及び潜在意識レベルで認識させることが大きな変革を実現するのに不可欠。
■「日本のバブル崩壊後の長期低迷の主因は、課題設定能力不足にある」
■自分で自分をリードする「セルフリーダーシップ」
■アマゾンがイノベーションを生み出す4つの秘訣
■1本物の顧客志向 2手続き化への抵抗 3最新トレンドへの迅速な対応 4高速の意思決定システム
■<ルール1>意思決定を2つに分類する。意思決定には後戻りできるものと、できないものがあります。
<ルール2>70%の情報から意思決定する
<ルール3>反対してからコミットする
<ルール4>部署間の利害対立を理解する
■「アマゾンは創業当初から顧客のジョブを解結するための3つのポイント-豊富な品揃え、低価格、迅速な配送-を常に意識を集中し、それらを実現できるようにプロセスを整備してきた。」
■「イノベーションの成否を分けるのは(中略)。鍵は顧客の片付けたいジョブ(用事・仕事)にある」
■「特定分野における集中・差別化戦略という選択ならばどうでしょう。結論から申し上げるとこれがアマゾンに抵抗するための唯一の手段になると私は考えています。」
■「マーケティング4.0」時代においては、若者・女性・ネティズンの3つの層が特に重要

 ▼合わせて読む

・一番わかりやすい日本経済入門書でした

・共感から始まる顧客価値創造

・BCGが読む 経営の論点とは?2018版

・会社を見抜ける力はどこで磨かれるのか?

・【書評】捨てられる銀行

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【その他】雑誌・ブログ等に記事多数寄稿。


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