書評:代表竹内

「有価証券報告書」って読めますか?

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決算書は少しは分かる、という方も、有価証券報告書、となると
とたんにどう読めばいいかわからなくなります。
同書はそういった方向けに読み方と、
活用の仕方を紹介されています。
また、フランチャイズや不動産、ITのビジネスモデル別の説明も秀逸。

竹内的5段階評価 ★★★★★ 5

有価証券報告書を経営、営業、投資等に活用出来る方法を、会話形式で書いている

非常にわかりやすい書籍です。

EDINET等で仮に検索をしたともしても、BS・PLか、見てもCF計算書くらいまでで

経営分析位しかしないと思いますが、それ以外の細かい項目の見方を詳しく解説されています。

同書にもありますが、「書かれている文章や数字の意味を理解し、その背景を読み取ること

が極めて重要であるということで、粉飾決算に関することや、設備投資に関すること、

その他不動産業や、投資するためのファンダメンタルの基本などまで

経営者も興味を持てる内容でした。

会社経営で困ったことがあれば同業他社でうまくいっている会社の有報を調べてみる

これを実践したいと思います。

 

【同書のチェックポイント】

◆有報を読む意義は、書かれている文章や数字の意味を理解し、その背景を読み取ることだ

◆難問に直面したときはそれを構成要素に分解して考えるとわかりやすい
①店舗数が増えたから ②客単価が上がったから ③1店舗当たり客数が増えたから3つのうちのいずれか 、またはそれらの相乗効果によるもの

◆いい会社の特徴はリピ ータ ーが多いこと

◆(価格を)減らす一方ではなく 、上げるほうも考えなくてはならない 。マックは 100円メニューや無料サービスを提供しても客単価がそれほど減ってないだろう 。そこがポイントなんだ 。

◆たとえば人は通常 1000円のランチは若干高いが 、1000円のディナ ーなら安いという感覚を持っている

◆優良な企業ほど勉強をするんだ 。優良企業にリピ ータ ーが多いのは 、リピ ータ ーを増やすための継続的な努力を惜しまないからだと思う 。 2005年からの有報を見る限り 、マックは毎年 3億円以上の研究開発費を注ぎ込んでいる 。

◆従業員の満足度と会社の業績には相関関係がある

◆会社経営で困ったことがあれば同業他社でうまくいっている会社の有報を調べてみる

◆まずは会社の数年分の損益計算書で業績推移を辿り 、売上高及び利益水準の変動理由を把握しましょう 。会社の業績推移を裏付ける理由について納得できるかどうかがポイントです 。

◆次に決算書の貸借対照表で 、売掛金や棚卸資産等 、妙に膨らんでいる資産項目がないかを確認 (売掛金や在庫の回転期間をチェック )し 、あればその理由を把握しましょう 。

◆後に 、資産負債の内訳及び相手先で不自然な点 (会社が小規模なのに取引高がやたらと大きい等 )がないかを確認しましょう

◆実質利回りの場合 、賃料収入から維持費や利息を差し引いた純手取り額が分子となり 、分母は不動産価格に取得にかかる初期投資額を足した金額となる 。

◆不動産業の特徴だけど 、物件価格が巨額だから豊富な資金源がない限り借入依存の体質になりがちだし 、賃貸物件だと投下資本が回収されるのに長い年月を要するというデメリットがある 。

◆賃貸事業は高利益率だが資金回収に時間がかかる 。一方 、販売事業は利益率が比較的低いがすぐに資金化できる 。

◆大手不動産会社でさえ 2 %だから 、不動産販売会社から利回り 6 %の物件と紹介されたらそれこそ眉唾ものだ

◆売却益が生じるのは 、中古不動産をリフォ ームして価値を高めて売る場合 、賃貸物件の客付けをして利回りを高めてから売る場合や土地を買い集めて売る場合 (土地は広ければ広いほど価値が高まるから )

◆立地条件のいい場所で中古物件に投資をするのがよくて 、しかもできるだけ自己資金を多く用意し 、低金利で借りたほうがいい

◆まずは次の5つの基準を満たす会社を探すことだね。①業界をリードしていくような大企業であること②グローバル展開をしていること ③利益率が高く、継続的に利益を計上していること ④自己資本比率が高く 、借入がほとんどないこと ⑤株価収益率が 1 5倍以下であること

 ▼合わせて読む

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・日本に新しく出現した新階層とは?

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